海外赴任や留学など、海外で暮らす理由は様々。
私自身、夫の海外赴任に帯同し、現在はロンドンで暮らしています。
海外での新しい生活にワクワクする一方で、初めての海外生活では引越し準備も大変。
- 日本から何を持っていけばいいの?
- 日本でしか手に入らない必需品は何?
- 現地で調達すべき物は何?
など、分からないことも多いと思います。
こちらのページでは、これから海外生活を始めるあなたに向けて、日本から持っていくべき必需品をご紹介!
実際にロンドンでの生活を始めた経験を踏まえ、
- 日本から持っていくべき必需品
- 海外だからこそ必要なモノ
- 海外では意外と売っていない?日本から持ってきてよかったモノ
を厳選してまとめました。
また、日本から持参せずに、あえて現地で調達した物も纏めているので、渡航準備の参考にしてくださいね。
一度引っ越してしまうと、日本製品が気軽に買えない海外生活。
今は円安が進んでいるので、なおさら日本で買って送った方がお得です。
買い忘れて後悔することのないよう、しっかり準備を進めていきましょう!
こんにちは!
ロンドン在住のトラベルライターAyaです。
海外に住み始めると、改めて実感する日本製品の使い勝手の良さ。
炊飯器や魚焼きグリルなど日本ならではの家電はもちろん、百均の便利グッズから収納グッズまで、日本で売っている製品は安くて質が高いです。
海外生活を始めてから「あれが欲しかったな〜」と後悔することもしばしば…。
そんな私の経験が、あなたの渡航準備に役立てば嬉しいです!
日本から持っていくべき必需品
- ノートPC、プリンター
- スマートフォン
- 炊飯器
- 変圧器
- 変換プラグ
- コンタクトレンズ、眼鏡
- 常備薬
ノートPC
古いPCを使っているのであれば、新品を購入して日本で使い慣らしてから持っていけると安心です。
海外で故障や不具合が起こると不安ですし、買い換えるとしてもキーボードの仕様が日本とは異なり、使いづらいです。
プリンター
日本ではあまり使わなかった自宅用のプリンター。
ロンドンでは郵便物を発送する際にラベルを印刷する必要があり、頻繁に使用しています。
日本のように一枚10円で印刷できるコンビニエンスストアはなく、近くのカメラ屋さんで印刷すると手数料含めて一枚5ポンドほどかかります。
印刷コストと頻度を考えると、自宅にプリンターがあると便利です。
スマートフォン
ヨーロッパやアメリカを始め、海外ではタッチレス決済が進んでいます。
クレジットカードを携帯に登録して現地で使えるよう、タッチレス決済対応のスマートフォンに新調しておくと安心です。
なお、現地の携帯会社と契約するためにスマートフォンはSIMフリーにして持っていきましょう。
炊飯器
炊飯器は海外でも購入できますが、値段が高いうえ、機能もイマイチ。
鍋でもお米は炊けますが、スイッチ一つで炊ける炊飯器があった方がやはり便利です。
なお、海外で日本の炊飯器を使う場合は変換プラグの他に変圧器が必要になります。
変圧器
日本の電圧は100V。
電圧が違う国で日本の家電を使う場合は、変圧器が必要です。
国名 | タイプ |
日本 | 100V |
イギリス | 220-230V |
ドイツ | 230V |
フランス | 220V |
アメリカ | 110V |
カナダ | 110V |
オーストリア | 220-240V |
シンガポール | 220-240V |
フィリピン | 220V |
タイ | 220V |
韓国 | 110V, 220V |
台湾 | 110V |
中国 | 220V |
なお、変圧器には電子式とトランス式があります。(※変圧器メーカーのHPを参照)
- 電子式…小さくて軽いが、使える機器に制限がある。
- トランス式…ほとんどの電子機器に使える。ワット数には注意が必要。
私自身、この情報を知らず、電子式の変圧器を日本から持参しましたが、いざ炊飯器を使おうと思ったら使えず…!
ロンドンから高い送料を払って、トランス式の変圧機を購入しました。。。
大きめの家電を使用する場合は多くの場合でトランス式の電圧機が必要になってくるので、日本から事前に購入して送っておきましょう。
ちなみに、私はカシムラのトランス式変圧器を使っていて、とても調子がいいです。
一定の温度を超えると自動で停止する安全機能付きなので、火事になる心配もなく、安心して使っています。
変換プラグ
日本で使用していた家電を海外でも使うなら、変換プラグは必須。
携帯の充電やドライヤーの利用など、家電を使うたびに変換プラグを差し替えるのも不便なので、少し多めに購入しておくと快適です。
なお、日本のプラグはタイプAですが、国によってコンセントの形状は様々。
赴任する国ごとにコンセント形状を確認して購入しましょう。
国名 | タイプ |
日本 | Aタイプ |
イギリス | BFタイプ |
ドイツ | Cタイプ |
フランス | C, SEタイプ |
アメリカ | Aタイプ |
カナダ | Aタイプ |
オーストリア | Oタイプ |
シンガポール | B3, BFタイプ |
フィリピン | Aタイプ |
タイ | BF, Cタイプ |
韓国 | A, C, SEタイプ |
台湾 | Aタイプ |
中国 | C, Oタイプほか7種類 |
また、赴任先から海外出張や旅行によく出かけるなら、全世界対応のマルチ変換プラグもオススメです。
一つ持っておけば、どんな国でも使えます。
コンタクトレンズ、眼鏡
海外でもコンタクトレンズや眼鏡は買えますが、病院で検眼したりと色々と手間がかかります。
普段から使い慣れているものを多めに購入し、日本から持参すると安心です。
なお、多めに持っていく際は使用期限に気をつけてくださいね!
常備薬
海外の薬局でも薬は買えますが、処方箋が必要だったり、効き目が強すぎたりと、手軽に買えないことも多いです。
総合風邪薬や頭痛薬などの基本的な常備薬を揃えておけば、いざというときに安心です。
海外生活だからこそ必要なモノ
海外で日本のテレビ番組を見るのに役立つモノ
仕事や勉強の都合によってしばらく海外生活をする場合でも、やはり日本のテレビを見たいもの。
しかし、日本の番組は規制が厳しく、基本的に海外で視聴することはできません。
一方、近年では海外生活者に向けて、日本のテレビを見る為の色々なサービスが展開されています。
今回はそんなサービスの中から、実際に使ってよかったサービスを二つご紹介。
- Nord VPN
- UNBLOCK TECH(安博科技)
Nord VPN
HuluやParaviなどの日本の動画配信サイトは、IPアドレスを使って海外からのアクセスを拒否しています。
そのシステムを回避する方法として紹介するのがVPN接続。
VPNとはVirtual Private Networkの略。
つまり、仮想的に専用線を作り出すという暗号化技術です。
VPN接続を行うことで、日本からアクセスしている様に見せかけて、海外からでも動画を視聴することができます。
VPNサービスには様々な種類がありますが、海外で日本の動画を視聴するために使いたいならNord VPNがオススメ。
他サービスでは視聴できないHulu(日本語版)やParaviなども視聴することができ、接続速度も最速です。
UNBLOCK TECH(安博科技)
UNBLOCK TECH(安博科技)はAndroidベースのハードウエア。
香港のUNBLOCK TECHという会社が開発・販売しており、中華圏を中心にさまざまな国で販売されています。
UNBLOCK TECH(安博科技)の魅力は、機器を一度購入してしまえば、2000以上のテレビ番組が”永久無料”で楽しめること。
日本の番組はもちろんのこと、中国・韓国・タイ・英国・米国など様々な国のテレビ番組をリアルタイムで視聴することができます。
バージョンによっても異なりますが、機器の値段は20,000円〜30,000円ほど。
日本ではアマゾンで購入することができます。
日用品
- 室内用物干し台
- 洗濯バサミ、洗濯ネット
- 三角コーナー
- サランラップ(海外製は使いづらい)
- 歯ブラシ(海外のモノはサイズが大きい)
室内用物干し台
ヨーロッパでは洗濯物は”室内干し”が主流です。
夏のお天気の日には外に洗濯物を干したくなりますが、ロンドンにある我が家のマンションでは「景観を崩す」との理由で禁止されています。
室内用物干し台は現地でも調達できますが、日本で売っているものは質もよく機能性もバツグンです。
洗濯バサミや洗濯ネットなども日本の方が安くて良いものが買える場合が多いので、日本から送ることをオススメします。
三角コーナー
日本では一般的な三角コーナーですが、海外ではあまり見かけません。
日本食は、お米など細かい食材を使うことが多いので、やはり三角コーナーがあると便利です。
三角コーナーを持参する場合は、一緒に使用するネットも忘れずに!
サランラップ
海外のサランラップは日本のモノと比べ、明らかにクオリティが低いです。
ラップを使うたびに、上手く切れずに貼り付いたり、始まりが見つからなかったり…。
小さなことのように思いますが、毎日使うことを考えるとかなりストレス。
荷物を送る際は、日本のサランラップを大量に購入することをオススメします!
歯ブラシ
海外の歯ブラシはサイズが大きいものが多く、隅々まで磨こうとすると非常に使いづらいです。
子供用の歯ブラシで小さいサイズのものも売っていますが、可愛い絵柄が描いていたり取っ手が短かったりと、大人が使うにはイマイチ。
普段から使っている歯ブラシがあれば、日本で多めに買って郵送すると安心です。
美容グッズ
- シャワーヘッド
- 化粧水、乳液、シートマスク
硬水対策用シャワーヘッド
日本を始めアジアの多くの国は軟水ですが、ヨーロッパの多くの国は硬水です。
硬水は軟水に比べてカルシウム、マグネシウムの含有量が多く、髪がキシついてしまったり、人によっては深刻な肌荒れを起こしてしまう場合があります。
バスルームの硬水対策としては、イオナックの硬水を軟水に変えるシャワーヘッドがオススメ。
シャワーヘッドを取り替えるだけで、水道水を軟水化してくれます。
フィルター1本につき3〜4ヶ月ほど持ち、お手入れ方法は月に1度フィルターを外して上下にシャカシャカ振るだけ。
日本から交換用のフィルタも何本か購入しておくと安心です。
化粧水、シートマスク
赴任先にもよりますが、スキンケアの仕方は国によって様々。
私が暮らしているイギリスでは、基本的に「化粧水はふき取るもの」という認識が主流のようで、日本でよく販売している保湿用化粧水はあまり見かけません。シートマスクも同様です。
化粧水やシートマスクなど、日本で使い慣れたものがある場合は多めに購入して郵送すると安心。
意外と思いつかない?日本から持ってきてよかったモノ
- カセットコンロ、ホットプレート
- 魚焼きグリル
- 和食器
- 収納グッズ
- 海外電圧対応の旅行用ドライヤー
カセットコンロ、ホットプレート
引っ越し準備の時にはパッと思いつく物ではありませんが、カセットコンロやホットプレートはあると重宝します。
なお、ホットプレートを使うと変圧器や変換プラグが必要になるので、電気を使う必要のないカセットコンロがおすすめ!
ガスコンロ用のガスボンベは海外でも購入可能です。
ちなみに我が家は普通のガスコンロと合わせてイワタニの焼きまるも持っていきました!
自宅での焼肉パーティーに重宝しています。
魚焼きグリル
塩ジャケや干物は海外のスーパーで買うことはできませんが、切り身魚を使って簡単に手作りすることが出来ます。
そんなとき便利なのが日本の魚焼きグリル。
引っ越し先にオーブンが付いていれば魚を焼くことが出来ますが、魚焼きグリルで焼くと格段に美味しく仕上がります。
我が家がロンドンに持って行ったのは、パナソニックのけむらん亭。
オート機能が付いているので、魚やお肉をボタン一つでいい感じに焼き上げてくれます。
また、燻製機能を使えば、自宅で簡単に美味しいおつまみが作れます。
和食器
和食器は海外で買うことが難しいので日本で揃えておくと便利です。
海外に住むと友達や同僚を自宅に招待することも多く、日本らしい食器があると気分も盛り上がります。
ちなみに私は日本では使っていなかったのですが、渡英に合わせて蕎麦用のざるを新調。
気軽に蕎麦屋さんに行けない分、自宅で楽しんでいます。
土鍋
寒い地域に赴任すると恋しくなるのが日本の鍋。
現地で手に入る食材を温めるだけでなので、海外でも比較的簡単に作ることが出来ます。
みんなで囲む用の土鍋があると便利です。
収納グッズ
日本の賃貸物件は収納スペースも多く、綺麗に仕分けされていることがほとんどですが、海外の物件は収納スペースが少ないです。
その上、日本で売っているような収納用の引き出しやボックスを買おうとすると、なかなか見つからず、値段も高い。
荷物の量や住む物件にもよりますが、日本の自宅で使っている収納グッズがあれば、とりあえず送っておくことをオススメします。
海外電圧対応の旅行用ドライヤー
日本国内で旅行にいくと、大体どのホテルにもドライヤーが完備されています。
一方、ここ数年で旅行したヨーロッパやモロッコなどのホテルでは、それなりのグレードのホテルに泊まってもドライヤーが置いていないホテルがいくつもありました。
日本からドライヤーを持参することを検討しているなら、海外電圧対応の旅行用ドライヤーが一つあると便利です。
変換プラグを使えば、旅先でも自宅でも使えて一石二鳥。
日本から持参せず、あえて現地で買ったモノ
掃除機・アイロンなど世界共通の家電用品
日本の電化製品を海外で使用するには変圧器が必要になりますが、変圧器を使うと電気代がかさみます。
炊飯器や魚焼きグリルなど日本ならではの家電を使用するには便利な一方、何年か在住が決まっている場合、現地でも買える物は現地で調達した方がお得です。
我が家では
- 掃除機
- 電子レンジ
- ケトル
- 洗濯機
- テレビ
- アイロン
- デロンギのヒーター
など、変圧器が必要な家電は基本的に現地で調達しました。
なお、帰国の際は現地のフリマサイトやリサイクルショップで売却を予定しています。
シャンプー・洗濯洗剤など(ヨーロッパの硬水対策)
渡航する国にもよりますが、私が暮らすロンドンは硬水のため、軟水用のシャンプーだと泡立ちません。
石鹸も同様で、日本で販売されている石鹸は、硬水に反応して石鹸カスが残ってしまうため、硬水の国での使用は不向きです。
また、洗濯洗剤に関しては、日本の洗剤を硬水で使用してしまうと変色やダメージの原因になるので、現地で調達することをオススメします。
最後に
以上、「海外生活を始める上で日本から持参すべき必需品」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
一度引っ越しをしてしまうと、日本製品が気軽に買えない海外生活。
日本は物価自体が安い上、今は円安が進んでいるので、ほとんどの物は日本で買って送った方がお得になります。
一方で、掃除機やアイロンなど、普段使う家電製品は、変圧器を使ってしまうと逆に電気代が加算してしまうことも。
海外生活する期間や地域も考慮して、「日本から送るもの」・「海外で調達するもの」を賢く分けて準備して行きましょう!