仕事や勉強の都合によってしばらく海外生活をする場合でも、やはり日本のテレビを見たいもの。
しかし、日本の番組は規制が厳しく、基本的に海外で視聴することはできません。
こちらのページでは、これから海外で生活を始めるあなたに向けて、海外から日本のテレビを見る4つの方法↓
- 衛星放送を利用する
- 衛星放送+専用チャンネルを利用する
- 動画配信サイト+VPNを利用する
- UBOX(テレビ視聴用機器)を利用する
について、メリット・デメリットや料金比較をご紹介。
なお、4つの方法の中で特におすすめなのが、VPN接続とUBOX!
ブログの後半では
- VPN接続とUBOXがオススメの理由
- それぞれどんな人にオススメか?
を解説しているので、契約を決める際の参考にしてくださいね。
こんにちは!
夫の駐在を機にロンドンで暮らしています。ブログ運営者のAyaです。
海外で暮らしていても、やっぱり恋しくなる日本のテレビ番組。
私はVPN接続とUBOXを両方使っています!
ニュース番組をリアルタイムで観たり、日曜の大河ドラマを観たり。
便利すぎて、日本にいた時よりもテレビ番組を見る時間が増えてしまいました。笑
海外から日本のテレビを視聴する方法は4つ
- 衛星放送を利用する
- 衛星放送+専門チャンネルを利用する
- 動画配信サイト+VPNを利用する
- UBOX(テレビ視聴用機器)を利用する
衛星放送
日本でテレビを見る場合、地上波放送と衛星放送の2種類があります。
このうち、地上波放送は日本国内でのみ視聴可能ですが、衛星放送は海外でも視聴できます。
視聴する為には、現地の衛星放送・ケーブルテレビなどを通じて接続する必要があり、接続方法は居住する国によって異なります。(※詳しくはNHKホームページへ)
電波をきちんと受信できれば高画質で視聴できる衛星放送ですが、衛生アンテナの設置や現地ケーブルテレビとの契約が必要なのが大きなデメリット。
また、衛星放送特有のテレビ番組しか見ることができないので、視聴できる番組数が限られてしまいます。
海外で受信できる日本の衛星番組として代表的なのはNHKワールドジャパン。
現地の衛星放送・ケーブルテレビなどと契約していれば、追加料金なしで見ることができますが、日本の文化やニュースを海外向けに放映している番組なので、内容はすべて英語になります。
- 高画質、通信が安定している
- 衛星チューナー等の設置が必要
- 地上波の番組が見られない
- 日本語の衛星番組を見るには次に紹介する「日本専門チャンネル」への契約が必要
衛星放送+日本専門チャンネル
では衛星放送を通じて日本語の番組を視聴するにはどうしたら良いのでしょうか?
残念ながら、日本語で視聴できる無料の衛星番組はない為、日本専門チャンネルに契約する必要があります。
日本専門チャンネルとして、現在主に放送されているのは以下3つのチャンネル。
- NHKワールド プレミアム
- テレビジャパン(アメリカ・カナダ・ハワイのみ)
- JSTV(ヨーロッパ・中東・アフリカの一部のみ)
どちらのチャンネルも、海外在住の日本人のために、ニュース・情報番組のほか、ドラマ、音楽番組、子ども番組などを日本語で放送しています。
視聴するには現地のケーブルテレビや衛星アンテナを設置する他、チャンネルごとに契約料が掛かるのが大きなデメリット。
また、チャンネル数も少なく、視聴できる番組が限られるのもマイナスポイントです。
様々なサービスが普及されている現在ではマイナーな方法と言えます。
- 高画質、通信が安定している
- チャンネルごとに契約料がかかる
- チャンネル数がそもそも少ない
- NHKワールドプレミアと契約した場合、見れる番組はNHKのものだけ
動画配信サイト・アプリ+VPNを利用する
衛星放送以外に日本のテレビ番組を視聴する方法として、HuluやParaviなどの日本の動画配信サイトが挙げられます。
しかし、これらの動画配信サービスはIPアドレスを使って海外からのアクセスを拒否しており、基本的に海外から視聴することはできません。
そのシステムを回避する方法として紹介するのがVPN接続。
VPNとはVirtual Private Networkの略。
つまり、仮想的に専用線を作り出すという暗号化技術です。
VPN接続を行うことで、日本からアクセスしている様に見せかけて、海外からでも動画を視聴することができます。
VPNサービスには様々な種類がありますが、契約会社ごとに見られる動画配信サービスが異なります。
海外で日本の動画を視聴するために使いたいならNord VPNがオススメ。
他サービスでは視聴できないHulu(日本語版)やParaviなども視聴することができ、接続速度も最速です。
- 有料のモノを選べば、通信速度が速く接続が安定している
- 暗号化接続でセキュリティが強化されている
- テレビ以外にも日本のサイトにアクセスするのにVPNが役立つ(メルカリやPayPayなど)
- 基本的には合法だが、一部の国では違法になることも
- VPNと動画配信サービスの両方で月会費がかかる
- VPN会社によって見れる動画配信サービスが異なる
- パソコン経由で接続する必要がある為、立ち上げが面倒
UBOX(テレビ視聴用機器)を利用する
海外から日本の地上波番組をリアルタイムで見る方法として、UBOXが挙げられます。
UBOXはAndroidベースのテレビ視聴用機器で、正式名称はUNBLOCK TECH(安博科技)。
香港のUNBLOCK TECHという会社が開発・販売しており、中華圏を中心にさまざまな国で販売されています。
UBOXの魅力は、機器を一度購入してしまえば、2000以上のテレビ番組が”永久無料”で楽しめること。
動画配信サービスや衛星放送では見られなかった日本の地上波番組もリアルタイムで視聴することができます。
また、日本の番組はもちろんのこと、中国・韓国・タイ・英国・米国など様々な国のテレビ番組も閲覧可能。
バージョンによっても異なりますが、機器の値段は15,000円〜27,800円ほど。
2023年2月現在の最新版はバージョン10で、日本ではアマゾンで購入することができます。
- 日本を含む世界2000以上のテレビ番組がリアルタイムで視聴できる
- 機器を一度購入すれば永久無料(月会費なし)
- NetflixやDisneyチャンネル等の有料チャンネルも追加料金なしで視聴可能
- 立ち上げが楽(パソコンからの接続不要)
- 直近5日分の番組が自動録画され、遡り再生可能
- 国によっては違法。使用はかなりグレー
- 将来的に配信停止になる可能性もある(会社が倒産・事業縮小等の理由により)
- 海外作品を見る場合、字幕が中国語
それぞれの費用や安全性は?4つの方法を項目ごとに比較
次に海外で日本のテレビを見る4つの方法について、各サービスごとの月会費や初期費用等を比較していきましょう。
UBOX | Nord VPN+Hulu | 日本専門チャンネル | 衛星放送 | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 1.5万-2.7万円 | 衛星チューナーを設置する場合3万円〜 | 衛星チューナーを設置する場合3万円〜 | |
月会費 | 月会費無料 | VPN: 580円〜 Hulu: 1,026円 | TV1台につき 3,000円 | |
画質 | ||||
地上波の視聴 | 全チャンネル | Huluに登録された番組のみ | 専門チャンネルに登録された番組のみ | |
リアルタイムでの視聴 | ||||
チャンネル数 | 2,000以上 | 契約する動画配信サービスにより異なる | 3 | 1 |
使い易さ | チャンネル操作のみ | パソコンからの接続 | チャンネル操作のみ | チャンネル操作のみ |
セキュリティ | ||||
違法性 | 一部国で違法 |
結局どのサービスがオススメ?
以上、4つのサービスを紹介してきましたが、衛星放送で日本語の番組を見る場合、
- 衛星チューナーの設置に費用がかかる
- 日本語の番組を見る場合は別途日本専門チャンネルに契約が必要
- 日本専門チャンネルの契約料はテレビ1台につき3000円
- チャンネル数が3つしかない
など、デメリットも多く、手軽に日本のテレビを視聴したいなら、VPN接続かUBOXがオススメ。
ロンドン在住の私自身、渡英当初はVPN+Huluに契約していましたが、半年後にUBOXの存在を知り、UBOXに切り替えました。
【こんな人にはUBOXがオススメ】
- 1年以上の海外滞在が見込まれる
- 沢山のチャンネルを視聴したい
- 日本のニュース番組などをリアルタイムで観たい
【こんな人にはVPNがオススメ】
- 海外滞在予定期間が半年未満
- アマゾンプライムやパラビなど見たい配信サービスが決まっている
こんな人にはUBOXがオススメ
UBOXは最初に機器を買ってしまえば、2000以上のチャンネルを永久無料で視聴できるのが魅力。
機器はバージョンにもよりますが、15,000円〜27,800円ほど。
VPN+Huluに契約した場合にかかる費用は月額1,606円ほどなので、1年以上海外で生活するのであれば、十分に元をとることができます。
また、Hulu等の動画配信サービスは基本的にはドラマや映画作品が中心であり、ニュース番組等は少ない印象。
一方、UBOXならフジテレビやNHKなどのチャンネルをリアルタイムで見れるので、日本で放送されているニュース番組を視聴するのに非常に便利です。
ただし、UBOXの使用についてはかなりグレーなところがあり、サービスの性質上、なんらかの理由で配信が突然廃止になることも考えられます。
1年以上使えれば十分元は取れると思いますが、そこら辺のデメリットが気になる方にはお勧めできません。
なお、月会費制ではないので、カードや個人情報を登録する場面はなく、PCにダウンロードする必要もないので、セキュリティ面では心配ないのではないかなと思います。
こんな人にはVPNがオススメ
Huluなどの動画配信サービスの魅力は、契約サービスによって特有の作品が見られること。
アマゾンプライムではバチェラージャパン・Huluなら日テレ系列のテレビドラマなど、それぞれの動画配信サービスならではの番組が見られます。
もちろん、UBOXでもこれらのドラマを見ることができますが、ドラマや映画の数は動画配信サービスの方が作品数が多い印象。
過去の作品を遡って検索するにも、動画配信サービスの方が使い勝手は良いです。
また、UBOXの字幕設定は中国語のみなので、海外ドラマ等を見る場合は不便です。
最後に
以上、海外でテレビを見る4つの方法について紹介してきましたが、如何でしたか?
滞在期間や滞在場所によりおすすめの方法も異なるため、あなたの状況に合わせて最適な方法を選んでくださいね。
なお、以下のリンク先では「海外移住時に日本から持っていくべき必需品」についてまとめています。
海外移住を計画されている方は、合わせて参考にしてくださいね。