2017年には、アメリカの経済誌Forbes Magagine(フォーブス・マガジン)が選ぶ世界の最も美しいビーチ27選に選ばれたImsouane (イムソワン)。
人気のサーフポイントThe Bayは、ロングボード向けのメロウな波が立つことで有名で、「アフリカ大陸で最もロングライドできる波の一つ」と称されます。
ビーチの他には、いくつかのレストランやカフェ、グローサリーがあるのみ。
岩山に囲まれた静かなビーチは、サーフィンを目的としなければ辿りつくことのない、まさに「秘境の地」。
一日中サーフィンをして、のんびり過ごすには最適な場所です。
こちらのページでは、Imsouane (イムソワン)への行き方やお薦めの過ごし方について紹介したいと思います。
モロッコの秘境サーフタウン“イムソワン”について
イムソワンへの行き方
どこの空港からも離れた距離に位置するイムソワン。
近年では、ヨーロッパのサーファーを中心に人気を集めていますが、まだまだ気軽にアクセスできる場所とは言えません。
イムソワンから最も近い空港は、アガディール空港もしくはエッサウィラ空港。
どちらからも車で2時間前後の道のり。
周辺の主な空港からの移動時間は以下の通り。
- エッサウィラ空港から:1時間45分
- アガディール空港から:2時間15分
- マラケシュ空港から:4時間15分
イムソワンへの主な移動手段は車。
海外での運転に自信がある場合は空港でレンタカーを借りるのが一番便利ですが、その他にもタクシーやシャトルバスを利用して移動することができます。
距離や時期にもよりますが、タクシーの費用は約60€〜120€(日本円で約8,500円〜17,000円)ほど。
シャトルバスを利用する場合はSOUK TO SURFというサイトで、あらかじめ予約することができます。
レンタカーするならBooking.comがお勧め。私はマラケシュ空港で車を借りてアガディール空港で乗り捨てるプランにしました。
ベストシーズン
一年を通して比較的安定してサーフィンを楽しめるイムソワンですが、ベストシーズンは10月〜4月。
特に、大きなうねりが入ってくる11月〜3月の間は、小さなイムソワンの村に世界中から多くのサーファーが集まります。
サーフポイント
The Bay (ザ・ベイ)
ロングボード向きの波が割れるポイントで、面がぐちゃぐちゃに荒れたり、大きくなったりすることは滅多にありません。
約300メートル続く波は、アフリカ大陸で最もロングライドできる波と称されるほど。
初心者から上級者まで幅広いレベルで楽しむことができ、ファンを求めるサーファーに最適のポイント。
Cathedral (カテドラル)
オープンなサンド・ボトムのポイント・ブレイク。
かつてはほとんどサーフィンされることなく、混雑とも無縁のポイントだったカテドラル。
最近は評判が広く知れ渡るようになり、ヨーロッパを中心に多くのサーファーが訪れます。
ただし、フレンドリーでリラックスしたモードは今も変わらず健在。
お勧めの宿泊先|イムソワンの小さなブティックホテル Imsouane Magic House
イムソワンの主な宿泊先はサーフキャンプ。
ビーチの周辺にはいくつもサーフキャンプが立ち並び、サーフレッスンとセットになったプランを提供しています。その他、おしゃれなビラやブティックホテルなどもありますが、そこまで数は多くない印象。
私たちがイムソワンでの滞在先に選んだのは、Imsouane Magic House(イムソワン・マジック・ハウス)という小さなブティックホテル。
サーフィンを楽しみつつ、ホテルでものんびり過ごしたいなと思い、サーフキャンプではなく、こちらのホテルを選びました。
ビーチや村の中心部までは徒歩10分ほどと好立地。だけど、周辺には民家と小さな食料品店が立ち並ぶだけで、とても静かな場所。
今回はエアビーのサイトから予約したのですが、Booking.comからも予約可能とのこと。
到着すると、ホテルのスタッフである2人の青年がお出迎え。従業員は4〜5人と少なく、とってもアットホームなブティックホテル。
日本のペンションを思わせる雰囲気で、皆さんとても感じ良く、暖かく迎え入れてくれました。
英語を話すスタッフがあまりいなかったのですが、グーグル翻訳を使ったり、身振り手振りで一生懸命会話をしてくれます。
案内されたお部屋はこちら。
キッチンつきの広いリビングにイムソワンの海が見渡せるテラス。
テラスへと続く大きな窓を開ければ、お部屋の中に居ながらビーチで寛いでいる様な気分になります。
ベットルームは2部屋あり、大人数で泊まるにも最適。
ホテルの魅力は、なんと言ってもこの景色。お部屋のバルコニーからはイムソワンの海が見渡せます。
まるで絵画を見ているような美しい海と岩山。壮大な自然が目の前に広がります。
Amadel 430, Imsouane 80043 モロッコ
TEL:+212772428782
https://www.booking.com/hotel/ma/imsouane-magic-house.ja.html
サーフィン以外の過ごし方
滞在中の5日間は、潮が引くタイミングに合わせて毎日サーフィンへ。
アフターサーフは、海辺を散歩したり、村の中心部へ買い物に行ってみたり。
特にどこかに遠出することなく、ひたすらのんびり過ごした5日間でした。
岩山に囲まれた綺麗なビーチは、手付かずの自然そのまま。
おしゃれなビーチクラブや気の利いたカクテルはないけれど、忙しい日常を忘れさせる素晴らしい景色が目の前に広がります。
海辺をお散歩
サーフィンで有名なビーチThe Bayですが、近郊の街から海水浴を楽しみにきている人も沢山います。
6月のイムソワンの水温は17度前後。水着で泳ぐには肌寒く、サーフィンをする時はいつもウェットスーツを着ていました。
水着で海水浴を楽しむ現地の人も何人かいましたが、日本人の私たちには少し冷たすぎるかも。
泳ぐには少し肌寒くても、裸足でビーチを歩くだけでとっても気持ちいい。イムソワンの遠浅のビーチはお散歩するにもぴったりです。
海辺で出会ったローカルワンコ。水浴びできて気持ち良さそう。
ホテルのプールでのんびり
サーフィンの後は、体に着いた砂を流しつつ、プールでのんびり。
高台にあるホテルのプールサイドからは、イムソワンの海が一望できます。
部屋数も少ない小さなホテルなので、プールはいつも貸切状態。
従業員のお兄さんがいつも気にかけてくれて、私たちのためにパラソルやサンベットを移動させてくれました。
滞在中、私のお気に入りの場所はホテルの一番先端。
高台から眺める海。何時間でも過ごせてしまいそうな綺麗な景色です。
ローカルが“ビレッジ”と呼ぶ村の中心を散策
ローカルの人たちが「ビレッジ」と呼ぶ村の中心部。都会で暮らしてる私たちには、とても小さく感じます。
通りにはいくつかの食材店とレストランが立ち並ぶのみ。
小さな食料品店を見つけたので中に入ってみることに。店内にはぎっしりと商品が並べられています。ホテルのお部屋で食べる用に、野菜をいくつか買って帰りました。
他にも卵屋さんやパン屋さんなどの専門店もありました。お魚を買いたい場合は、港近くの市場で売っているとのこと。
漁港にある炭焼きレストランで新鮮な魚を堪能
サーフスポットの先端にある、昔ながらの小さな漁港。夜になると、漁をしに沖に出ている船を沢山見かけました。
漁港の目の前にあるレストランchez joloでは、その日に撮れた新鮮なお魚を炭焼きにしてくれます。
注文したのは、エビ、イカと店員さんお勧めのDoradeという鯛に似たお魚。目の前で焼いてもらった魚介は、磯の香りが食欲をそそります。味付けは塩胡椒のみでとってもシンプル。ライムをかけて頂きます。
chez jolo
Imsouane, 10220, Imsouane, モロッコ
TEL:+212672825414