ポルトガルの首都リスボンは、ノスタルジックな哀愁が漂う美しい街。
世界遺産などの見どころも多く、ポルトガルを訪れたからには絶対行っておきたい街の一つです。
そんなリスボンの主要観光スポットを制覇したいなら、必要な日数は“最低2日”!
ただし、坂道や階段が多く、石畳の道が続くリスボンでは、効率的な観光ルートを事前に計画することが肝心です。
このブログでは、これから旅行を計画するあなたに向けて、リスボン観光2日間のモデルプランをご紹介。
実際に旅行した経験を踏まえて、
- リスボンで絶対見ておきたい必見スポット
- ガイドブックでは紹介されていない穴場スポット
- 地元で人気の隠れ家レストラン
を全て抑えた、効率的なプランになっています。
観光地間の移動方法や各スポットのアクセス情報等も紹介しているので、計画時の参考にしてくださいね。
また、記事の最後では、リスボンから日帰りで行けるデイトリップ先も紹介しています。
この記事を読んで計画すれば、リスボン旅行のプランニングはバッチリ。
事前にしっかり計画を立てて、短い日程でも効率的に観光を楽しみましょう!
こんにちは!
ロンドン在住のトラベルライターAyaです。
今まで旅した国は30カ国100都市以上。
行き先は、東南アジア・ヨーロッパ・アフリカ大陸・中南米など様々。
旅先での楽しみは、その土地ならではの食事やローカルマーケットの発掘など、地元民の暮らしに触れること。
ガイドブックには載ってない、ローカルのお気に入りをご紹介していきます♪
【ポルトガル】リスボン観光を効率よく巡るポイント
2日間で効率よくリスボン観光を楽しみたいなら、朝早くから行動開始するのがオススメ!
「サンタ・ジュスタのエレベーター」や「ベレンの塔」などの人気観光スポットは、日中になると行列になることもしばしば。
比較的観光客の少ない、営業開始時間に訪れるのがベストです。
一方、リスボンの東側に位置するアルファマ地区では、夕方〜日没時間前後に訪れるのがオススメ!
古い街並みが夕陽に染まる姿はとても美しく、忘れられない思い出になること間違いなし。
夕陽が見える眺望スポットも多く、日没時間に訪れれば、美しいサンセットを楽しむことができます。
リスボン観光モデルプラン【DAY1】
観光初日は「サンタ・ジュスタのエレベーター」からスタート
リスボンの繁華街、バイシャ地区にそびえるサンタ・ジュスタのエレベーター。
古くから市民の足として使われてきたエレベーターは、坂道の多いリスボンならではの交通手段です。
眺望スポットとしても有名で、屋上からみるリスボンの街並みは絶景!
オレンジ色の屋根が立ち並び、まさにポルトガルらしい景色が広がります。
観光スポットとして大人気のサンタ・ジェスタのエレベーターは、乗るまでに1時間以上待つなんてこともしばしば…。混雑を避けたいなら、営業開始時間の7時に行くのがオススメです!
もしくは、カルモ修道院横の細道から歩いて展望台まで登ることも可能。歩いて登れば、5.15€の交通費もかからず、並ばずに展望台まで行くことができます。
「コメルシオ広場」までお散歩
サンタ・ジュスタのエレベターを降りたら、歩いて10分ほどの距離にあるコメルシオ広場へ。
白と黄色を基調とした約200m四方の広場では、リスボンの海の玄関口であるテージョ川を望むことができます。
広場の周りにはレストランやお土産店も立ち並び、散策するにもぴったり。
リスボンの中心地「バイシャ地区」でショッピング
コメルシオ広場周辺のバイシャ地区はおしゃれなショップが立ち並び、お土産を探すのにぴったり。
地元っ子に人気のファッションブランドから可愛い陶器のお店まで、様々なジャンルのお店に出会います。
中でも私のオススメが以下2つ。
どちらも地元発祥のお店で、ポルトガルならではのお土産が手に入ります。
リスボンを代表する風景「ビカのケーブルカー」に乗る
買い物が終わったら、バイシャ地区の隣、シアード地区にあるビカのケーブルカーへ。
リスボン市内には3つのケーブルカーがありますが、この「ビカのケーブルカー」が最も有名です。
狭い道をのんびりと乗降する黄色の車両。
その背後にはカラフルな街並みとテージョ川が広がり、絵葉書のような景色が楽しめます。
映画でもお馴染みのリスボンを代表する風景は、ポルトガルを訪れたからには絶対見ておきたい必見スポットです。
お腹が空いたらリスボンの最旬グルメスポット「リベイラ市場」へ
ビカのケーブルカーから歩いて5分ほどの距離にあるリベイラ市場は、100年以上の歴史をもつ老舗の市場。
2014年の改装で、45店舗500席を擁するモダンなフードコートが誕生し、リスボンの若者や観光客が詰めかける最旬のグルメスポットとなっています。
大西洋に面したポルトガルだけあって、新鮮な海の幸を使った海鮮料理が充実。
その他にも、メディアで活躍するカリスマシェフのお店やB級グルメまでラインナップも豊富です。
食事だけでなくスイーツも充実しており、一日中楽しめるリベイラ市場は、選ぶ楽しみが満載!
リスボン観光モデルプラン【DAY2】
2日目の観光は「ベレンの塔」からスタート
世界遺産にも登録されている「ベレンの塔」。
塔の内部と屋上テラスも見学することができますが、入場者数を制限していて、ハイシーズンには長蛇の列ができることもしばしば。
効率的に観光するには、事前に日本からチケットを購入しておくことをオススメします。 (チケット購入はこちらから)
ベレンの塔は月曜が定休日。
旅行の計画を立てる際は注意して!
アルマファ散策は「サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会」からスタート
ベレンの塔の見学が終わったら、Uberに乗ってアルファマ地区まで一気に移動!
アルファマの東端にある「サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ」は、真っ白な壁にアズレージョの深い青色が美しい教会です。
この教会の見どころはアズレージョで飾られた大きな回廊。
ガイドブックなどでは大きく取り上げていませんが、実はポルトガルで一番のアズレージョ・コレクションを誇ります。
屋上からはアルファマの街並みとテージョ川を望むことができ、のんびり休憩するにもぴったり。
見所が多いのに他の観光スポットと比べて観光客が圧倒的に少なく、まさにリスボンの穴場スポット!
アルファマ地区の観光スポットの中でも一番東側に位置しているので、ここからアルファマ散策を始めると効率的です。
ポルトガル語名 : Igreja de São Vicente de Fora
アクセス : トラム28番線Igreja de São Vicente de Fora駅からすぐ
住所 : Largo de São Vicente, 1100-572 Lisboa, ポルトガル
マップ : Googleマップ
電話番号 : +351218824400
営業時間 : 8:00〜18:00(月曜定休)
料金 : €5
コンヴェント・ダ・グレーシア修道院
サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会から歩いて10分ほどの距離にあるコンヴェント・ダ・グレーシア修道院。
豪華な聖堂とポルトガルらしいアズレージョは必見です。
ポルトガル語名 : Convento da Graça
アクセス : トラム28番線Graça駅からすぐ
住所 : Largo da Graça 94, 1170-165 Lisboa, ポルトガル
マップ : Googleマップ
営業時間 : 10:00〜17:00(月曜定休)
料金 : 無料
レトロ可愛いアルファマ地区を気ままに散策
リスボンの中でも最も古い街並みが残るアルマファ地区。
コンヴェント・ダ・グレーシア修道院の見学を終えたら、アルファマの中心地に向かって徒歩で散策してみましょう。
初めてなのにどこか懐かしい、ノスタルジックな雰囲気が魅力のアルファマ。
迷路のように入り組んだ路地を歩くと、オレンジ屋根にカラフルな壁の家が沢山。
はためく洗濯物や井戸端会議する姿に地元の人の暮らしを感じます。
アルファマを散策するなら、夕暮れどきがオススメ!
柔らかい光に照らされたアルファマ地区はとっても風情豊かです。
サンタ・ルジア展望台で夕陽を鑑賞
散策の締めくくりには、アルファマ地区の中心に位置するサンタ・ルジア展望台へ。
展望台からはアルマファの街並みとテージョ川を一望することができます。
夕陽の鑑賞スポットとしても有名で、ここから見るサンセットは格別。
夕暮れどきにはいつも大勢の観光客で賑わいます。
ポルトガル語名 : Miradouro de Santa Luzia
アクセス : トラム12番・28番Miradouro de Santa Luzia駅からすぐ
住所 : Largo Santa Luzia, 1100-487 Lisboa, ポルトガル
マップ : Googleマップ
電話番号 :+351925217044
営業時間 :24時間
料金 : 無料
アルファマの隠れた名店!「タベルナ・サル・グロッソ」でディナー
夕陽が沈んだらアルファマの路地裏にある名店、Taberna Sal Grosso(タベルナ・サル・グロッソ)でディナー。
比較的お手頃な価格で伝統的なポルトガル料理が楽しめるこちらのお店。
アルファマ地区では言わずと知れた人気店で、地元の人や観光客でお店はいつも満席です。
シンプルな店内には、黒板に書かれた”本日のメニュー”があるのみ。
混雑時には他のお客さんと相席することもしばしばですが、それも旅の楽しみ。
いつも満席の人気店の為、事前予約は必須!
HPで簡単に予約できるので、日本から前もって予約していくことをオススメします。
リスボンでの移動手段は?
トラム・メトロを使いこなそう!
リスボン市内の主な公共交通機関は、
- バス
- メトロ(地下鉄)
- 路面電車(トラム)
- ケーブルカー
の4種類。
どれも複雑な物ではなく、Googleマップを使えば簡単に乗りこなせます。
公共交通機関を使って観光を計画するなら、チャージ式プリペイドカードの「ヴィヴァ・ヴィアジェン(viva viagem)」の購入が必要。
ヴィヴァ・ヴィアジェン(viva viagem)は以下3種類の使い方があり、上記4種類の乗り物に加え、サンタ・ジュスタのエレベーターに乗ることができます。
- シングルチケット
-
メトロ、路面電車、バスなどに乗るときに1回券として利用できるもの。
料金は1回1.45€。 - 1日券(24時間)
-
24時間有効の乗り放題券。
料金は以下の種類で異なる。- メトロ、バス、路面電車:6.15€
- メトロ、バス、路面電車、フェリー:9.15€
- メトロ、バス、路面電車、CP:10.15€
- プリペイドカード(チャージ)
-
チャージできる金額は、3€〜40€。
チャージで乗り物に乗る際は、料金が1回あたり1.3€になるので、シングルチケットよりも割安。
ただし、チャージしたお金は後から現金で戻ってこない為、多めにチャージする際は要注意!
リスボン市内はUberが意外と安くて便利!
リスボンに旅行してびっくりしたのはUberの値段の安さ。
リスボン市内の主要な観光スポットなら、大体6〜8€前後で移動できてしまいます。
バスや地下鉄もしっかり整備されていて、公共交通機関でも十分観光できるリスボンですが、トラムに乗ろうとしたら既に満席だったり、乗り換えに思わぬロスタイムが発生することもしばしば。
Uberも移動手段の選択肢に入れれば、2日間の観光で周れる幅がグッと広がります。
レンタカーは絶対NG!
坂道や入り組んだ道も多く、道路も狭いリスボン。
観光地が集まる中心地では駐車スペースはほとんど無く、レンタカーで回るのは至難の業です。
リスボンと併せて近郊の街へ日帰り旅行をしたい場合は、当日のみレンタカーをするのがオススメ。
併せて行きたい!リスボンから日帰りで行ける近郊の街
2日間のリスボン観光にもう1日追加でできるなら、リスボン近郊の街を日帰りで訪れるのもオススメ!
夏に行きたいカジュアルリゾートタウンから、街全体が世界遺産の街まで、リスボン近郊には1時間圏内で行けるデイトリップ先が沢山あるんです!
どれも全く異なる雰囲気を持つ街なので、時間が許す場合はぜひ訪れてみてくださいね。
世界遺産の街「シントラ」
リスボンのロシオ駅から列車で40分の距離にある「シントラ」。
緑豊かな山や森の中には、ポルトガルの歴代王家の離宮や特色ある建造物が点在。
その美しさからイギリスの詩人バイロンが「エデンの園」と称賛し、今では街全体が世界遺産として登録されています。
シントラでの一番の見どころは、”おとぎの城”を思わせるカラフルな外観が可愛らしい「ペナ宮」。
マヌエル・イスラム・ゴシック・ルネサンスなど、ありとあらゆる建築法を欲張って取り入れたため、キッチュでカワイイおもちゃの城のような外観が特徴。
細工の美しさ、ユニークで思わず微笑んでしまう彫刻などが目を引きます。
電車でシントラまで行くのに不安がある人は日帰りツアーに参加するのがおすすめ!
リスボン市内から往復送迎付きのツアーを予約すれば快適に観光することができます。
現地でも並ばず入場できるので効率的!
サーフタウンとして有名なカジュアルリゾート「エリセイラ」
エリセイラはリスボンから車で35分ほどの距離にある小さな漁師町。
海岸線に沿っていくつもサーフポイントがあるエリセイラは、ヨーロッパでも随一の波が立つことで有名です。
オリンピック銀メダリストの五十嵐カノア選手も別荘を持つほどで、一年を通して世界中から多くのサーファーが訪れます。
エリセイラの主な旅行客はサーファーですが、
夏のバカンスシーズンにはビーチリゾートを楽しみに来る観光客も沢山。
ヨーロッパのリゾート地の中では比較的物価が安く、カジュアルなホテルやレストランが多いため、若いカップルや家族連れに特に人気です。
可愛らしい海沿いの街はアットホームな雰囲気で、のんびり散策するのにぴったり。
おしゃれなレストランやサーフショップが立ち並び、夜にはナイトライフも楽しむことができます。
最後に
以上、2日間のリスボン観光モデルプランをご紹介してきましたが、如何でしたか?
他のヨーロッパの国々と違い、街の9割以上が坂道という、独特な地形を持つリスボン。
石畳の道は思った以上に歩き辛く、しっかり観光ルートを計画しておくことが、効率よく観光するカギです!
なお、以下ブログではポルトガル第2の都市ポルトの魅力についてご紹介しています。
リスボンから国鉄を使えば3時間程度で行くことができるので、ポルトガル旅行を計画する際は、ぜひ参考にして下さいね!
以下ブログでは、海外旅行で費用を抑える対策10選を紹介しています!
レストランの支払いや現地での買い物など、ちょっとした工夫で大きく節約できることができるので、ぜひ参考にしてくださいね。