ポルトガル旅行を経験した人が一様に驚くこと…
それはポルトガル料理の美味しさ!
豊かな自然に囲まれたポルトガルでは、
- 大西洋の恵みをふんだんに活かした海鮮料理
- 内陸部の山の幸を使った肉料理
- 安くて美味しい地元産ワイン
など、新鮮な食材を使った様々な名物料理を楽しむことができます。
また、イワシ、干しダラ、タコ、米など、日本人に馴染みのある食材をよく食べることでも有名なポルトガル。
シンプルに塩をふってグリルした魚や、和食の出汁のように魚介類のうまみを活かした料理も多いことから、ヨーロッパ各地の料理の中でも、日本人が特に親しみやすい味とも言われています。
このブログでは、そんな奥深いポルトガル料理の一端をご紹介!
旅行で訪れたからには絶対に食べてほしいおすすめポルトガル料理13選を解説していきます。
このブログを読んで計画すれば、あなたも「美味しいポルトガル」の魅力を思う存分味わうことができるでょう!
こんにちは!
ロンドン在住のトラベルライターAyaです。
とにかく魚が新鮮で、ワインも安いポルトガル。おまけに日本人の口にも合う味付けが多く、毎日外食しても疲れない!
私自身、そんなポルトガルの魅力にどっぷりハマってしまい、2022年の1年間で4回も旅行してしまいました!
【シーフード料理】ポルトガル料理は魚介抜きに語れない!?
海の幸たっぷりのリゾット「アローシュ・デ・マリスコ」
「アローシュ・デ・マリスコ」は、大西洋の恵みが詰まった海鮮リゾット。
エビや貝類、白身魚などをふんだんに使い、さらにトマトやパプリカなど野菜もたっぷり加えて素材の旨味がぎゅっと詰まったお米料理です。
贅沢に素材を使うことで、奥深い美味しさを生み出すこの一品は、お腹も心も満たされること間違いなし!
ポルトガルを訪れたからには絶対に食べて欲しい、オススメNo.1メニューです。
1人前が多いこともあるので、シェアする料理としてオーダーするのがお勧め。
ポルトガル名:Arroz de Marisco
伊勢海老にも負けない!「タイガーシュリンプ」
日本で高級食材と言えば、伊勢海老やロブスターの名前が真っ先に上がりますが、ポルトガルでは「タイガーシュリンプ」が大人気!
身がぎっしりと詰まったプリプリの食感が特徴で、シンプルに炭火で塩焼きするのが定番です。
高級食材のタイガーシュリンプですが、近海で多く獲れるポルトガルでは、価格も比較的お手軽!
日本よりも安くて新鮮に食べれるので、ポルトガルに来たからには是非食べておきたい食材の一つです。
ポルトガル名:camarão tigre
リスボン近郊の港町「エリセイラ」がおすすめ!
イワシの塩焼き「サルディーニャス・アサーダシュ」
ポルトガルと日本の食文化が似ている、と言う話になる時、必ず引き合いに出されるのがイワシ。
日本人同様、ポルトガル人もイワシが大好きなんです!
ポルトガルのイワシは日本より少し大きめ。
粗塩をまぶしこんがりと炭火で焼いたものを、皮を剥がして身だけ食べるのが定番です。
特に初夏が旬なので、その時期の脂が乗ったイワシは絶品です!
ポルトガル名:Sardinhas assadas
プリプリの食感がたまらない「タコ料理」
イワシに続き日本の食生活に似ているといえば「タコを食べる」ということ。
意外なことに世界でタコを食べる国はそんなに多くはありません。
ポルトガルには様々なタコ料理がありますが、最も代表的なメニューと言えば、ポルトガル風タコステーキ(Polvo à lagareiro)。
茹でたタコにニンニクや塩、オリーブオイルを加えてオーブンで焼き上げ、添え物にジャガイモなどを加えたシンプルな料理。
ぷりぷりのタコに、オリーブオイルとニンニクの風味がよく合います!
干し鱈のコロッケ「パステイス・デ・バカリャウ」
バカリャウとは、塩漬けにしたタラを干した「干しダラ」のこと。
古くから食べ続けられてきたポルトガルの国民食で、そのレシピはなんと365日分あるんだとか!
「パステイス・デ・バカリャウ」は、そんなバカリャウ(干しダラ)にジャガイモと香辛料を加えて揚げたミニコロッケ。
バカリャウ料理の中でも最もポピュラーなメニューで、街中ではコロッケ片手にビールを飲むおじさまをよく見かけます。
ポルトガル名:Pastéis de bacalhau
干しダラのフリット「バカリャウ・ア・ブラガ」
こちらはバカリャウ(干しダラ)を大胆に素揚げし、トッピングにマリネした玉ねぎ、パプリカ、厚切りポテトのフライをたっぷり乗せた料理。
元々はポルトガル北部にある「ブラガ」という都市の名物料理でしたが、今では色んな地域のレストランでも提供されています。
サクッとしたタラにマリネされたトッピングがよく絡まって、とっても美味しいこちらの一品。
但し、どのお店で食べてもすごいボリュームなので、注文するときは誰かとシェアをすることをおすすめします。
写真は1プレートですが、2人でも食べきれないほど。(そもそも大量のポテトで埋もれて、肝心のタラが見えません…!笑)
ポルトガル名:Bacalhau à Braga
【肉料理】イベリコハムはポルトガルでも食べられる!
魚介だけじゃない!
スペインとの国境をなす山間部で育つイベリコ豚や野生のジビエなど。ポルトガルでは肉料理も美味しいんです!
ポルトガル風ビーフステーキ「ビトーク」
ポルトガルの家庭で食べるステーキと言えば、ビトーク!
ビトークとは、牛ステーキ肉に目玉焼きをのせたもので、大量のフライドポテトやサラダと一緒に提供されます。
ビーフステーキと言ってもそんなにいいお肉ではなく、薄めの赤身を使用することが多いビトーク。
目玉焼きがのっているのがなんとも庶民的で親近感が湧きます。
カフェや気軽なレストランの定番メニューなので、ポルトガルの庶民の味として是非試してみてください!
ポルトガル名:Bitoque
スペインにも負けない!?ポルトガル産「イベリコハム」
濃厚で深い味わいが特徴の「イベリコハム」。
口に入れた瞬間にとろけるような食感は、日本で食べる生ハムとはまるで違います。
そんな「イベルコハム」と言えばスペインが有名ですが、実はポルトガルも原産国の一つ!
伝統的な製法で作られたポルトガルのイベリコハムは、豚肉本来の甘みやコクが感じられ、香りも豊か。
スペイン産に負けず劣らない品質を誇ります。
また、比較的知名度が低く、輸出量も少ないため、価格が安定しているのも魅力の一つ。
同じ品質のものが、比較的安い価格で楽しめます。
ポルトガル名:presunto ibérico
【スープ】ポルトガルの家庭料理
伝統の緑のスープ「カルド・ヴェルデ」
ポルトガル語で「緑のスープ」という意味を持つカルド・ヴェルデ。
主な材料は、ジャガイモ、ケール、オリーブオイル、そしてチョリソー(ポルトガル風のソーセージ)で、具材の食感とチョリソーの風味が特徴的。
ポルトガル全土で親しまれており、特に冬の寒い日には体を温めるために食べられます。
一皿でたっぷりのケールを摂取できるので、旅行中の野菜不足もこれで解消!
ポルトガル名:Caldo Verde
【伝統菓子】ポルトガル人は甘いものが大好き!
ポルトガル人は甘いものが大好き!
日本でお馴染みのカステラやボーロも、実はポルトガルが発祥なんです。
ポルトガルでは、卵、砂糖、小麦粉を使ったシンプルな焼き菓子が基本。
国民的菓子「エッグタルト」
ポルトガルで老若男女問わず愛される国民的菓子のエッグタルト。
中心部のトロトロのカスタードと、それを優しく包むサックっとしたパイ生地のコントラストがクセになる味わいです。
香港やマカオなどのアジア諸国でも食べれらているエッグタルトですが、実はポルトガル発祥!
本場で食べるエッグタルトは、やはり他のどの国で食べるものよりも美味しいです…!
店により食感や甘さは様々なので、ポルトガル滞在中はいろんなお店のエッグタルトを食べ比べたいところ。
シナモンパウダーを振りかけて食べるのがポルトガル流です。
ポルトガル名:Pastéis de Nata
ねっとりとした食感が他にない「プディンフラン」
ポルトガルのプリンは材料やその配合によっていくつかの種類に分かれています。
そんな中で特にオススメなのが、ねっとりとした独特な食感が特徴の「プディンフラン(フランス風プリン)」。
通常のプリンより卵黄を多く使い、小麦粉を少し加えてねっとり感を増強した食感は、日本では味わえない一品です。
また、香り付けにポートワインやレモンを加えているものが多く、ワインとの相性が良いのも魅力の一つ。
通常のプリンよりも甘さはかなり強めです!
ポルトガル名:Pudim flan
【ワイン】ポルトガルは世界第8位の年間輸出量を誇るワイン大国
ポルトガルは世界第8位の年間輸出量を誇るワイン大国。
ポルトガル名物「ポートワイン」のみならず、赤・白ワインからサングリアまで、様々な種類のワインを楽しめます。
また、ポルトガルワインは他国のワインに比べて価格が安いのも魅力の一つ。
ポルトガルワインは驚くほどクオリティが高いにもかかわらず、スーパーでは€1~€3という激安ラインのワインが豊富!
€10も出せばかなり良いワインが手に入ります。
ポートワイン
ポルトガルでワインと言えば、最も有名なのが「ポートワイン」。
ポートワインとは、ポルトガルのドウロ峡谷で造られる酒精強化ワイン(ブランデーを添加したワイン)の一種。
アルコール発酵中にブランデーを添加することで糖分がアルコールに変換されるのが中断。ブドウ果汁の甘みをそのまま残しているため、通常のワインに比べて甘い味わいが特徴です。
日本でもポートワインを購入することはできますが、ポルトガルに来て驚いたのはその種類の多さ!
通常よく見かける赤色のポートワインのほか、ブドウの種類や製法によって6種類ほどのポートワインに分類されるそう!
甘いイメージがあるポートワインですが、白ブドウを使ったホワイト・ポートはすっきりとした味わいで特に美味しかったです。
なお、ポルトやリスボンなどでは、そんなポートワインを飲み比べられるワインバーやワインセラーがあるので、ぜひ試してみて!
もちろん、街中のレストランで食後のデザートとして頼むのもオススメです!
左からトゥニー、ルビー、ホワイト
- ルビー・ポート
- 鮮やかな赤色と若い甘口。最もポピュラー
- トゥニー・ポート
- 透明な黄褐色。プレンド品と熟成タイプがあり、ルビーより甘味が強い
- ヴィンテージ・ポート
- 優良なブドウが収穫された年のみの限定生産。樽熟成3年目の直前に濾過せずに瓶詰めし、セラーでさらに長時間熟成。芳醇なコクがある
- レイン・ボトルド・ヴィンテージ
- 樽熟成4〜6年の後、瓶詰めして熟成する
- コリェイタ
- 単年度産のブドウを原料とし樽熟成7年以上ののち、濾過し瓶詰めにする本格派高級トゥニー
- ホワイト・ポート
- 白ブドウを3〜5年熟成。甘さ控えめのスッキリとした味わいが特徴。冷やして食前酒に!
ポートワインについてもっと知りたいなら、ドウロ峡谷を訪れるのもお勧め!
ポルトガル第2の都市ポルトから車で1時間半ほどの距離にあるドウロ峡谷は、世界遺産にも登録されていて、世界有数のワイン産地として有名。
サングリア
サングリアと言えばスペインを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ポルトガルでも定番のお酒。
ビンいっぱいにフルーツを入れ、その上から赤・白ワインをそそぐだけのシンプルな飲み物ですが、フルーツの甘酸っぱさが加わり、ワインが苦手な人でも飲みやすい味わいに仕上がります。
シナモンや砂糖を入れて甘みを足したり、ブランデーやウォッカをプラスして風味付けしたりと、お店によって味わいが異なるのも面白いところ。
ポルトガル料理にもよく合うので、現地に行ったらぜひ味わってみてください!
ポルトガル名:Sangria
【最後に】グルメな人はポルトガルへ行かなきゃ損!
魚も肉も新鮮で、しかも日本人の口に良く合うポルトガル料理。
そんなポルトガル料理の魅力を十分に感じていただくことはできましたか?
ポルトガルはヨーロッパの人気都市の中では物価も安く、円安進行中の今でも比較的行きやすいのも魅力の一つ!
2人でワインを飲みつつ、何種類かの料理を食べて、€30以下の大衆食堂がたくさんあります。
「フランスやイタリアは物価が高いから、思う存分ワインと料理が楽しめなかったな〜」なんて言う人は、もうポルトガルに行くしかありません!
なお、初めてポルトガルに旅行するなら、ポルトガルの2大都市、リスボンかポルトを訪れるのがオススメ!
以下記事ではそれぞれの都市の魅力やオススメ観光スポットについてまとめているので、ぜひ参考にして下さいね。
また、以下ブログでは円安時の海外旅行に役立つ旅のお得情報をまとめています!
レストランの支払いや現地での買い物など、ちょっとした工夫で大きく節約することができるので、ぜひ参考にして下さいね。